頭痛は痛みの質によって原因が異なります。
正しい対処を知っておけば、しつこい頭痛はもう怖くありません。
表面に皮膚があって、その下に薄い筋肉があって、筋肉の中に神経や血管(動脈)が走っている。
これが頭の基本構造。
大部分の頭痛は、そのどこかに卜ラブルが起こることで生じる。
目次
ピリピリとした頭の痛み
頭には目の奥、耳の後ろ、後頭部に大きな神経が走っています。
これらの神経にウイルスなどが入って、神経が風邪をひいたような状態になるのが、神経痛による頭痛です。
突如ピリピリッとした痛みが生じたら、このタイプの頭痛。
市販薬で対処することもできるが、最近ではオピオイド系という新たな鎮痛剤が病院で処方されている。
従来の鎮痛剤のように胃を荒らさないのがメリットだ。
ズキンズキンという頭の痛み
偏頭痛は頭に走っている動脈の血管が開くことで起こる。
心臓の鼓動に合わせたズキンズキンという痛みが偏頭痛の特徴。
症状には3段階あって、目がチカチカしたり、視野が狭くなるなどした後に痛みの症状が現れ、その後に頭が重くなる。
3つある頭痛の中で最も厄介なのがこの頭痛。
市販の薬ではほとんど改善の効果が期待できないので、脳神経外科、神経内科などで一度診療を。
帽子をかぶったような重く締めつけられる頭の痛み
頭痛の中でも、最も多いのがこちらのタイプ。
筋肉の緊張やストレスが主な原因。
パソコン作業によるドライアイが原因で起こることもある。
市販の鎮痛剤に加え、ハーブやアロマなどで緊張状態を解きましょう。
ドライアイ予防には、目が疲れる前、仕事をする前に目薬をさすことがポイント。
その他、息を吐くことを意識した腹式呼吸などで緊張状態やストレスを取り除くことも有効。
ギューッと圧迫されるような頭の痛み
猫背で頭が前に出た姿勢をとることで、頭の付け根の筋肉や筋膜が固まり、神経が圧迫されて頭痛が起こることもあります。
眉毛の内側から頭、耳の後ろのやや外側のライン。
眉毛の中間から耳の上、後ろ、首の横に沿ったライン。
目の外側からこめかみ、ロの横、首の横から鎖骨の裏に至るライン。
3つの筋膜ラインのうち、痛い場所を見つけたら「いた気持ちいい」程度に押してもみほぐしてみて。
まとめ
大部分の頭痛は、そのどこかに卜ラブルが起こることで生じます。
筋肉の緊張から起こるか、神経痛によるものか、血管が原因で起こるか。
頭痛はこの3つの種類に分けることができます。
なかでも、頭痛の約7割を占めるのが、筋肉の緊張による頭痛。
これは肩こりの延長のようなもの。
緊張性の頭痛にはドライアイによる頭痛も含まれます。
パソコンよる頭痛も含まれます。
パソコンなどの画面を長時間見続けると、目が乾くと同時に目の中の神経が過緊張を起こして、痛みが生じることがあります。
ドライアイ対処をするだけでも、頭痛が楽になることが。
神経にウイルスなどが入り込んで神経痛が起こるのが、神経性頭痛。血管性の頭痛は、いわゆる偏頭痛と呼ばれるものだ。
ただし、吐き気がしたり、手足がしびれる、ものの見え方がいつもと違うといった尋常ではない頭痛の場合は、脳の中のトラブルの可能性もあります。
その場合は、すぐに病院に行き、MRIなどで脳を調べることをおすすめします。