通常、歯は下から上、上から下に生えています。
上の歯は下に向かって生えて、下の歯は上に向かって生えているのが自然。
しかし、私の右下の奥歯、つまり親知らずは、横に生えています。
「右下8水平埋伏智歯」という病名らしいです。
水平埋伏智歯は、「すいへいまいふくちし」と読みます。
親知らずが歯ぐきに水平に埋まった状態のことです。
この親知らずと隣の歯が虫歯になったので、親知らずを抜くことになりました。
その時のお話をします。
目次
普通の歯医者では抜歯できない
私が通っている歯医者では「右下8水平埋伏智歯」を抜歯できないとのこと。
理由は詳しく聞いていませんが、横に生えている親知らずを抜歯できる先生がいないからだと思います。
紹介状を書いてもらい、近くの病院を紹介されました。
大きな病院の歯科口腔外科。
紹介された歯科口腔外科では、「右下8水平埋伏智歯」の抜歯は紹介状がなければ、抜歯をしてくれません。
いきなりそこの病院へ行ってもダメとのこと。
そして、私みたいな親知らずが虫歯とか、痛いとか、親知らずが邪魔で隣の歯が虫歯の治療ができない、といった理由がないと抜歯はできなないらしい。
ちょうど親知らずが邪魔だと思っていたので、虫歯になってラッキーだったかもしれません。
まずは歯科口腔外科で初診
最初にしたことは、紹介された病院の歯科口腔外科で予約を取ること。
電話で予約して、2週間後に受診をすることになりました。
予約が取れるまで2週間かかるのは計算外。
患者さんが多いのかな。
そして、2週間後に初診。
初診でしたことは、血圧を測る、紙の問診、エックス線撮影(パノラマ)、手術の説明や同意書のサインがありました。
「歯科疾患管理計画書および同意書」の紙を複数枚受け取りました。
これには検査、治療、手術などの説明および同意書が書かれています。
手術の方法は麻酔をして、歯を削ってから、抜歯をすると言われました。
手術の時間は15~30分くらいと書かれています。
リスクの説明もありました。
抜歯後に周辺の歯が一時的に「浮いたような感じ」、顔が腫れる可能性、ごくまれに神経麻痺が永久的に残る。
同意書にサインをしたので、親知らずを抜歯することになります。
しかし、初診では手術は行われません。
予約を取ることになり、2週間後に手術をすることになりました。
初診から手術まで4週間もかかりました。
これが通常のことなのか、時間がかかりすぎなのかは不明。
初診の治療費は約2500円でした。
静脈内鎮静法
初診のときに「静脈内鎮静法」の説明はありませんでしたが、受付に静脈内鎮静法の紙があったのでもらいました。
静脈内鎮静法は、ミタゾラムというお薬を点滴で投与する鎮静法です。
抜歯に対して恐怖感でいっぱいな人がやる方法らしい。
効果は処置に対する不安感や緊張感が和らぎ、眠気を感じ手術中のことをあまり覚えていない効果があります。
ただし、入院が必要。
※午前入院、午後抜歯、翌日午前中退院
手術時間が長くなる人、1度に複数本の抜歯を行う人は「静脈内鎮静法」はいいかもしれません。
私は利用しませんでした。
30分くらいの我慢なら大丈夫だと思ったからです。
手術後の痛さなどは、静脈内鎮静法を利用した人と静脈内鎮静法を利用していない人も同じらしい。
そして抜歯の手術
診察室に入る前に血圧だけ測るように言われました。
そして診察室に中へ。ドキドキ。
私の場合は「右下8水平埋伏智歯」の抜歯。
親知らずは少し見えています。
まずは塗り薬で麻酔。
その後、注射の麻酔。
注射の麻酔は思ったより痛くなかった。
昔、打った麻酔のほうが痛かった。
5分くらい待機。
そしてついに抜歯の手術。
口だけ見える布みたいなものを顔の上に乗せられる。
一応、何をするかを言ってくれるんですが、手術の想像ができません。
ドリル?小さいチェーンソー?みたいな機械で歯を砕いている感じは分かります。
焼けたニオイがしました。
このときが怖さの一番のピークでした!
でも痛くはないので、大丈夫だと確信しました。
割とあっという間に終わりました。
麻酔で10分くらい、手術が10分くらい。
麻酔が効いているので、全く痛くありません。
余裕すら感じます。
その後は抜歯、手術後のご注意の紙をもらって終了。
処方箋などをもらい、会計してすべてが終わりました。
今回の手術が終わりではありません。
1週間後に抜歯があります。
親知らずは持って帰りました。
処方箋は抗生物質と痛み止め。
手術治療費は約4000円でした。
受付から手術終了まで約20分。
手術までの数日前から不安な気持ちはありましたが、その心配は無駄でした!
それよりも手術後のほうがキツイですね。
手術後の痛み
手術が終了したのは15時15分くらいです。
初診でも言われましたが、手術後の極度のうがいは、しないほうがいいと言われましたので、ほとんど、うがいはしていません。
麻酔を打って、麻酔が切れ始めたのが16時過ぎ。
ここからは少しずつ唇の感覚も戻るようになりました。
しかし、ここから奥歯?歯茎?の痛みを感じるようになりました。
出血は全然ありません。(多分、下の歯だから)
唾を吐くと血は混じってますが。
18時くらいに抗生物質を飲みました。
麻酔は18時45分ごろに切れました。
夕食はウイダーインゼリーみたいなやつだけ。
食欲がなかったので21時くらいですかね。
このあたりから完全に痛みが来ました。
痛み止めをもらいましたが、飲みませんでした。
そして、AM1時ごろ布団に入りましたが、痛くて眠れません。
でも、抗生物質を飲んで目を瞑りました。
痛い時期と痛みが小さくなる時期が交互に来る感じ。
痛み止めは飲んだほうがいいですね。
途中何回か目が覚めましたが少しは眠れたようです。
ぐっすり眠れていません。うつらうつら。寝不足。
<処方箋>
〇アモキシシリンカプセル250mg「トーワ」
●ロキソプロフェン錠60mg「EMEC」
●レバミピド錠100mg「Me」
実は手術前の段階で舌先の裏側に口内炎ができていました。
ほんの少し口内炎が見える程度のところで抜歯をしました。
手術後、口内炎が大きくなって痛くなりました。
2~3日、口内炎の傷口が開いていて、食べるのも寝るのも地獄。
抜歯当日には何とか口内炎は98%なくなりました。
一週間後に抜糸
抜歯から1週間後、病院の歯科口腔外科へ行きました。
診察台に座って右を見たら、大きい注射器がありました。
え?注射打つの?となりました。
注射を覚悟していたら、注射はなく、抜糸が始まりました。
抜糸は思った以上に痛かったです。
激痛ではありませんが、少し痛くて涙が出そうになりました。
抜糸は2分くらいで終わりました。
その後、先生から問題ありませんと言われました。
「歯科口腔外科の診療が終了した患者様へ」という紙と受信案内票をもらって全てが終了。
「歯科口腔外科の診療が終了した患者様へ」には、診察した部位に腫れや痛みなどがあった場合、紹介状不要で診察できるとのこと。などのお知らせですね。
診察費は260円でした。
以上で横に生えた親知らずを抜歯した話は終わりです。