ドライマウスは唾液の分泌が少なく、口の中が乾いてしまう症状。
口腔乾燥症ともいいます。
口が乾くと食べ物が飲み込みにくいし、喉が渇くし、喋りづらい。
唾液が少ないので、虫歯や口臭などの原因にもなります。
加齢により唾液腺が衰え、唾液分泌量が減少していきます。
ドライマウスを引き起こす病気もあるのでチェックしてみてください。
原因や検査方法を知り、対策は漢方を飲んだり、運動をすると良いですよ。
目次
ドライマウスの症状と見た目
・口が乾く
・唾液がネバネバする
・舌、口の中が痛い
・味覚がおかしい
・会話しにくい
・乾いたものが食べにくい
見た目でドライマウスを見る方法は?
・舌が赤くなる
・口角のただれ
・舌のひび割れ
ドライマウスの検査方法と診断
口の乾燥の状態を調べる検査には何があるのか?
粘膜水分量を測定する方法があります。
安静時唾液量の測定
口に何も入っていない状態で、15分間で紙コップに唾を吐き出す。
刺激時唾液量の測定
ガーゼを使うサクソンテスト、ガムを使うガムテスト。
サクソンテスト
ガーゼを2分間噛み続け、噛む刺激で出る唾液量を測定。
ガムテスト
ミント味のガムを10分間噛んで味覚刺激で出る唾液量を測定。
ドライマウスの原因
・加齢→唾液腺が衰え唾液分泌量が減少
・女性ホルモンの乱れ→唾液分泌量が減少
更年期などのようなホルモンバランスが乱れやすい状態になると、唾液の分泌にも影響して減少する可能性があります。
・薬の副作用で口が渇く
何種類かの薬を飲んでいますか?
唾液の量が低下したら薬の変更、減量を担当医師に相談してください。
ドライマウスの原因となる薬
・降圧薬
・利尿剤
・抗アレルギー薬
・抗うつ薬
降圧薬には体内の水分を調節する機能に影響するカルシウム拮抗薬。
利尿剤は体全体の水分が減ってしまうので、ドライマウスを起こしやすいと言われています。
薬の説明書の副作用の欄には、ドライマウスは口渇(こうかつ)と表現されています。
ドライマウスを引き起こす病気
・糖尿病
・腎臓病
・シェーグレン症候群
糖尿病は血糖値が高いため、体内の水分が尿として排出されてしまう。
脱水症状みたいになり唾液の量が減ってしまう。
腎臓病(腎不全)は、人工透析をすると血液量が減りやすいので、唾液の量が減る。
唾液の原料は血液。
シェーグレン症候群は、自分の免疫システムが誤って唾液を作る組織を攻撃し破壊してしまう病気です。
そのため、唾液が出ずに口の中が乾燥してしまうのです。
ドライマウスの薬
市販されているドライマウスの薬の効果は?
口腔用ジェルの効果の持続時間は約30分。
口腔用スプレーの効果の持続時間は5~10分
外出時はスプレーで、寝る前はジェルがおすすめ。
ドライマウスの漢方薬
漢方薬を飲むなら、麦門冬湯(ばくおんどうとう)か、五苓散(ごれいさん)ですかね。
麦門冬湯は潤いを与える薬で、五苓散は体の水分を調節する薬です。
これらは内科で処方してもらうことになります。
漢方薬はどのくらいで効果が出る?
早い人ならすぐ、一般的には1ヶ月~3ヶ月、長いと半年かかります。
※個人差があります。
血の巡りを良くし、体内の水分を整えるために漢方薬を飲む。