なぜ、痩せ型の女性も睡眠時無呼吸症候群になりやすいのか?
その答えは、アゴが小さいからです。
アゴが小さいと、気道のスペースが少なくなります。
気道のスペースが少ないと、息が吸えなくなったり、息が吐けなくなったりして、無呼吸症候群になります。
女性はイビキの音が小さいので気づきにくい。
女性は無呼吸症候群の自覚なしが多い。
目次
無呼吸症候群の重症度判定
睡眠時無呼吸症候群の重症度は?
<1時間あたりの無呼吸の回数>
・5~15回未満
軽症
・15~30回未満
中等症
・30回以上
重症
目安としては、10秒以上の呼吸停止で1回。
自分で計測することはできません。
家族に見てもらうか、撮影するか、病院で見てもらう。
などがあります。
長い人で3分以上止まる人もいるんです。
重度の人は10年間で6人に1人は亡くなっている。
無呼吸症候群の自覚症状
・布団に入って5分以内に直ぐ寝付ける
・電車に乗ると次の駅に着くまでに寝てしまう
・朝起きてから4時間後に眠くなる
・平日より休日の方が2時間以上多く寝る人
1つでも当てはまる人は無呼吸症候群の可能性あり。
寝付きの自慢をする人もいますが、5分以内に寝てるのは単なる寝落ち。
普段、睡眠が足りてない状態にあるから、結局すぐ横になったら寝てしまうんです。
CPAP人工的呼吸療法
CPAP(シーパップ)は人工的に呼吸を促す治療器の一つ。
鼻から空気を送り続け、軌道を広げます。
気道が開き、スムーズな呼吸を確保する。
呼吸は止まればセンサーが感知して、風圧を強め呼吸を手助けする機械。
*CPAP療法は医師の管理のもと行う療法(AHI20以上は保険適用)
*CPAPは睡眠時無呼吸症候群の対策治療法であり、根本的に完治するわけではありません。
詳しくは病院にお問い合わせください。
イビキの仕組み
通常は鼻や口から入ってきた空気は滞りなく、喉を通過して気管、肺に入っていきます。
しかし、肥満などにより、首の圧迫や舌の落ち込みにより、気道が塞がり無呼吸になってしまう。
小顔の人、アゴの小さい人も気道のスペースが少ないので無呼吸になってしまいます。
女性は肺活量が少ないので、イビキが小さい傾向にある。
なので、誰にも気づいてもらえない。
患者の3分の1は女性です。
寝ても疲れが取れない原因はイビキのせい
昔は、イビキは熟睡してると言われていました。
疲れているからイビキをかいているとも。
しかし、それは間違い。
イビキとは気道が細くなることで音が鳴る現象。
だから、イビキはストローで呼吸してるようなもの。
疲れが取れなくて当たり前。
起床しても体がだるい場合は、イビキをかいて寝ていた可能性があります。
無呼吸症候群を改善するシムス体位
・横向きに眠る
横向きに寝ると、仰向けに寝るのに比べると約8割いびきが半減。
寝方はシムス体位が良い。
無呼吸症候群を改善するシムス体位とは?
・抱き枕を脚で挟む
・抱き枕を両手で抱える
体を横向きにすることで、舌が気道を塞ぐのを抑え、抱き枕を使用すると体勢が安定します。
右向き、左向き、どちらでも一応OK。
右を下にしたほうが、女性は胃下垂が多いので、胃に物が入っている場合、胃の出口が右下にあるので良い。