痔の疑いがあっても、肛門科に行くのはためらいがち。
でも自己流の対処で症状を悪化させてしまうことも。
そこで、女性がなりがちな痔の傾向や、その対処法を徹底伝授。
目次
日頃から便秘がちで、排便時にいきむと血が出やすい
いきむと肛門は切れやすいもの。
トイレの時間は3分以内にして、水分を多めに摂ることも大事。
痔は放っておくと、どうなるか?
生活習慣を改善すれば治ることも。
でも、放っておくと重症化する場合もあるので、軽視は禁物。
女性の痔の主な原因
痔は男性の病気と思われがちだけど、実は日本女性の3人にひとりは痔持ち、というデ一タも。
冷えによるうっ血や便秘が女性の痔の主な原因です。
運動不足や無理なダイエッ卜、睡眠不足など、体を冷やし、腸の働きを悪くする習情が痔をもたらしています。
直腸の粘膜部分は、痔になっていても痛みなし
肛門より内部の直腸の粘膜は、腫れたり炎症を起こしても痛みがない。
肛門周辺の切れ痔や、外に出てきたいぼ痔(外痔核)、歯状線と呼ばれるくぼみから膿を出すためにできた管が痔瘻となり、時に痛みを伴う場合が。
痔には、大きく分けて3つある
○切れ痔といわれる裂肛。裂肛(れっこう)
○肛門内部の粘膜にうっ血が起きて、腫れてくるのがいぼ痔。
○内部に膿が溜まり、肛門内にトンネルのような溝ができてしまうのが痔瘻だ。
なかでも女性に多いのは切れ痔。
肛門の周りは血管が多く、少しの刺激でも腫れたり、出血しやすい場所。
便秘による硬い便や、下痢の刺激でも、痔のもとになる痔核組織が傷ついてしまいます。
もともと体の構造上、肛門は血が溜まりやすいので、痔の予防は血行を改善すること、つまり冷えと便秘の予防が必要に。
でも、便秘解消に下剤の常用はNG。
薬の常用は腸を麻痺させ、便を出すための蠕動運動の働きも鈍らせてしまいます。
飲むなら、便の水分を増やす軟便剤を。
蠕動運動(ぜんどううんどう)とは腸の動き。
すぐには効かないかもしれませんが、少しずつ便が出やすくなります。
また、とりあえす塗り薬で症状をおさえておくのもいい。
患部が痛いと卜イレに行くのを我慢して、便秘の悪循環を生んでしまいます。
薬で痛みや出血などの症状を一時的におさえ、トイレにはこまめに行きましょう。
でも、長時間いきむのは厳禁。
肛門に負担をかけてしまいます。
痔と似通った症状でも、性病や肛門周囲の湿疹、肛門がんという可能性だってあります。
症状が気になったら肛門科に行くのが得策。
自分でできる痔のセルフケア
冷えは痔の大敵。
肛門周囲の血行を良くするため、規則正しい生活や適度な運動、入浴を心がける。
排便時はいきまずに、時間は3分以内に収めて肛門への負担を軽減すること。
便意を催したら外出先でも我慢せずに必ずトイレへ駆け込んで。
また、水分不足で便が硬くならないよう、1日1.5リットルを目標に水分を摂る習憤を。
こんな症状があったら病院へ
・排便時に血が出る
・残便感がある
・以前に比べて便が細くなった
こんな人は要注意
・便秘がちか、下痢と便秘を繰り返す
・一日座りっぱなしや立ちっぱなしが多い
・妊婦