血流が悪くなる食材は食べない。
胚芽米などの血流が良くなる食材を食べると、冷え性と便秘も改善される可能性が高い。
まずは白米、白砂糖、化学塩の摂取を控えることから始めてみるのはいかがでしょうか?
目次
胚芽米の食べ方
「胚芽米」は、玄米から表皮ぬか層のみ取り除いて胚芽を残したものです。
胚芽は米でもいちばんの有用成分の結集部分で、それを除去して食べるのは悪い習慣です。
ただし、一分搗胚芽米(いちぶづき)で、胚芽が全体の二分の一になることを知っておいてください。
胚芽米には雑穀を加えると、さらにいいでしょう。
<一分づき米>
玄米とほぼいっしょ。
玄米の表皮に少しキズをつけて、水の吸収を良くして、炊きやすくしたもの。
白米より玄米&胚芽米
一般に、精白していない穀物は、それ自体でバランスが取れています。
中でも玄米は、栄養バランスの取れている食品の代表です。
未精白の穀物には胚芽が含まれていますが、この胚芽はビタミン、ミネラル、酵素を含む栄養分の宝庫なのです。
老廃物を排出して、汚れた血液の性状を正常に戻す機能があるだけでなく、健胃、整腸、強肝作用があることもすでに見たとおりです。
ちなみに玄米は、成分組成が人間の身体にとって最良のもので、もちろん現代人にも変わらぬ効用があります。
玄米は食べにくいと思っている人も多いようですが、よく噛んで食べると、唾液がよく出て、消化、減菌などの効果を高めるとともに、歯やあごを鍛えてくれることにもなります。
血液を汚す食材
・白米
・白砂糖
・化学塩
化学塩ではない自然塩を適切に摂りながら、
白米、白砂糖、化学塩などの精白食品をやめること。
白米、白砂糖、化学塩をまとめて「三白食品」と呼びます。
三白食品は、いずれも精製されることによって必須ミネラルが削ぎ落とされていて、ほぼ純度100パーセントに接近したほとんど化学物質に近い存在となり、正常な代謝作用を阻害することで、血液を汚し、細胞機能を損ねるのです。
肉、牛乳、卵を食べ過ぎない。
「適塩・玄米食」にする。
自然塩を1日15~20グラム。
白砂糖の消費量を少なくする。
飽和脂肪酸を含む食品はなるべく食べない、
不飽和脂肪酸を含む食品を食べる。
もちろん、バランスのとれた食事にしてください。
砂糖・塩・魚
白砂糖は黒砂糖に替えましょう。
未精製の砂糖、すなわち黒砂糖にはビタミン、ミネラル分その他の有効成分が含まれていますが、精製された白砂糖は、加工によってそれらが削ぎ落とされてしまった甘い味だけの化学物質なのです。
ハチミツは、 非加熱の完熟蜜なら合格。
ただし、加熱をするのは御法度です。
有用性のキメ手である酵素分が、熱で台なしになってしまうからです。
塩については、自然医食療法では1日15~20グラムを摂るように指導してきました。
もちろん、質のよい自然の塩であり、化学物質の塩化ナトリウムではダメです。
魚は「小魚を丸ごと」がベスト。
食品に関しては「肉はダメ、魚がいい」と信じ込んでいる方が意外とたくさんいます。
「肉がダメ」というのは正しいとしても、魚なら何でもいいというわけではありません。
できるだけ小魚を食べましょう。
というのは、食物連鎖により、大きな魚ほど化学物質や発ガン物質がたくさん蓄積されているからです。
冷え性を治すには
冷え性というのは、全身の血液循環が悪くなっている場合や局部に鬱血がある場合、内分泌異常や内臓機能が低下している場合などに現れる症状です。
手や足が氷のように冷たく、夜ふとんに入っても足がなかなか温まらずに寝つかれなかったり、夏でも足腰が冷えたりします。
皮膚の色も青白いことが多いのです。
いずれにしても胃腸障害、便秘など種々の原因で血行が妨げられているために起こるものですが、ひとつの病気とは必ずしもいえません。
根本的に治すには、全身の血行をスムーズにして、新陳代謝を促す必要があります。
人間の身体のすべての臓器器官を正常に機能させるには、玄米菜食中心の食生活に替えることが必要です。
それによってきれいな血液を造れば、細胞が活性化して新陳代謝が活発になります。
動物性タンパク質食品は老廃物や毒素を体内に蓄積し、筋肉や血管を硬化させたり、肝臓や腎臓の機能を低下させたりします。
それを解消するのが、玄米を主食に野菜、海藻、魚、貝類などの副食を摂る食生活です。
さらに、冷え性を克服するには浄血作用の強い食品を積極的に摂るといいでしょう。
胚芽、葉緑素、酵素などの健康食品やドクダミ、ハト麦などの薬草茶などは、便秘を解消し、腸内細菌を正常化して血液中の老廃物の排泄を促します。
<浄血作用が強い食品>
・ソバ
・ニンジン
・朝鮮ニンジン
・トマト
・キュウリ
・キャベツ
・ほうれん草
・レンコン
・椎茸
・ごま
・クルミ
・トウモロコシ
・ピーマン
・ゴボウ
・フキ
・セロリ
・しそ
・セリ
・カボチャ
便秘を治すには
とくに甘いものを摂りすぎる人は、胃腸組織を弛緩させて機能低下を引き起こします。
それに肉食が加わると、未消化の腸内物質が停滞して便秘になるのです。
下剤に頼る人が多いのですが、化学薬剤の悪影響で腸の機能がさらに低下して、ひどい便秘体質になったりします。
食事を玄米菜食に切り替え、体質改善を図るのが先決です。
さらに、胚芽、葉緑素 酵素を補給し、お茶の代わりにヨモギ、オオバコ、ドクダミ、ゲンノショウコの薬草茶を飲用すると、胃腸が元気になっていきます。
早めに便秘を解消して慢性病に至るのを予防する。