頭痛、肩コリ、イライラ…そのカラダの疲れ、原因は眼精疲労かもしれません。
眼精疲労は目の疲れを原因にした不調です。
目を酷使し続けると、ピントを合わせる役割の毛様体筋がこわばり、眼球を動かす外眼筋も硬直します。
全身の筋肉が固まり、頭痛、吐き気などの症状のほか、深刻なドライアイになることも。
<疲れ目と眼精疲労の違い>
疲れ目・・・目に軽い症状が出て、1〜2晩ぐっすり眠ると回復
眼精疲労・・・全身に深刻な症状が出て、簡単には回復しない。
眼精疲労の進行と放っておくとどうなるのか?
目次
眼精疲労の進行と放っておくとどうなるのか?
眼精疲労の進行
・目の奥が痛む
・目が充血
・まぶたが開きにくい
・軽いドライアイ
・ピントが合わない
・目がショボショボする
放っておくと
・深刻なドライアイ
・頭痛
・肩こり
・吐き気
・胃痛
・集中力の低下
・イライラ
・体がだるい
・不眠
・軽いうつ症状
目を動かす筋肉の
緊張が全身の疲れにつながっていく。
外眼筋が緊張
↓
首の付け根の深部筋が緊張
↓
肩や背中の筋肉が凝り固まり、全身の疲れに
眼精疲労はこんな治療法で症状が回復
眼精疲労を治すには、目の毛様体筋や外眼筋の緊張と疲労を取ることが必要です。
・洗眼、点眼
目の汚れを洗い、ビタミンB12配合の目薬などを差す。
・ホットアイパック
首の下と目を温め、血行を促進
・マッサ一ジ、ツボ押し
目の周り、首、鎖骨などの筋肉をほぐす。
・低周波治療
こめかみに低周波の振動を与え、目の奥を温める。
目の疲れQ&A
Q.目がショボショボする・・・
これってドライアイですか?
A.目を5秒間開けていられなかったら、ドライアイの可能性あり
ドライアイは涙の量が減ることで目が乾き、角膜や結膜などに異常を来す症状。
目を5秒間以上開けていられなければ、ドライアイが疑われる。
パソコン作業などによるまばたきの減少で起こるほか、まぶたの筋肉の緊張で、縁にあるマイボーム腺から出る脂分の量が減り、涙が蒸発しやすくなることも要因。
Q.市販の目薬を使っていますが、ドライアイが改善しません
A.眼科へ行き、症状に合った点眼薬を処方してもらいましょう
深刻なドライアイの場合は、市販の目薬では症状が改善しにくいので、眼科を受診する。
涙の安定性を保つ成分のムチンを増やす「ジクアス」や、ヒアルロン酸ナトリウムで目を保湿し、角膜上皮を保護して傷を改善する「ヒアレイン」など、症状に合った点眼薬を処方してもらうと、かなり改善されるはず。
Q.目の疲れを解消する食べ物はありますか?
A.ビタミンB群を多く含む豚肉やレバーなどおすすめ
疲れ目にはビタミン全般をしっかり取ることが必要ですが、特に大事なのがビタミンB群です。
目の筋肉の緊張を和らげるビタミンB1、粘膜を保護して目の充血を防くB2、視神経の働きを高めるB12などの栄養素は、豚肉やうなぎ、レバ一、たらこ、ナッツ類に含まれています。
Q.ふと目の焦点が合わなくなる・・・これって老眼ですか?
A.ピントフリ一ズ現象です。
目のストレッチで回復します。
スマホや本などを集中して見た後に、視線を上げたとき、目の焦点が合わなくなることをピントフリ一ズ現象といいます。
長く同じ場所に焦点を合わせていることで、眼球の中の毛様体筋がこわばり、ピントを合わせるのに時聞がかかる症状です。
遠近を交互に見る毛様体筋のストレッチをこまめに行うことで防げます。